KOTEI Germany、FORVIA HELLA Igniteと戦略提携
2026年4月24日、北京モーターショー(Auto China 2026)において、KOTEI GermanyはFORVIA HELLA Igniteと戦略提携を締結した。
両社はソフトウェア定義車両(SDV)領域において連携し、自動車ソフトウェア開発のための新たなエコシステム構築を目指す。あわせて、シミュレーションを中心とした開発ツールチェーンの高度化を進めていく。
調印式には、KOTEIのグローバル市場・営業担当副社長でありKOTEI Germany CEOの吕楠氏と、FORVIA HELLA Igniteのグローバルセールス/ビジネスディベロップメントディレクターであるAndreas Leiting氏が出席し、両社関係者がこれを見守った。

△ 提携式現場
規制対応を見据えたシミュレーション活用
欧州における法規適合の検証では、実路走行によるテストは安全面でのリスクが伴うほか、条件の再現や比較検証が難しいという課題がある。
こうした背景に対し、KOTEIのシミュレーションプラットフォーム「DreamCarSim」は、自動運転向けに高精度かつインタラクティブな仮想環境を提供する。
環境・交通・車両に関するデータを統合的に扱いながら、アルゴリズム開発からシステム検証までを一貫して支援する。
一方、FORVIA HELLA Igniteが提供する「Ignite.Driving」は、各国の交通法規をソフトウェアとして扱うための基盤であり、ルールをコードとして定義・管理することで、実行時における自動運転挙動の制約条件として機能する。
これにより、規制への適合状況を明確かつ継続的に把握することが可能となる。
「規制をコード化」するアプローチ
両社のソリューションを組み合わせることで、シミュレーション環境上で自動運転アルゴリズムの法規適合性を継続的に検証できるようになる。
いわゆる「Regulation as Code」の考え方を取り入れることで、開発プロセスの早い段階から規制対応を組み込むことが可能となり、従来のように実路試験に依存した検証プロセスを見直すきっかけとなる。
その結果、テストリスクの低減や認証コストの抑制に加え、評価プロセス全体の効率化が期待される。
シミュレーション上で欧州基準に基づく適合性評価を進められる点も、実務上のメリットの一つとなる。
今後の連携と展開
今後、両社は欧州およびアジア市場を中心に連携を進め、概念実証(PoC)プロジェクトの展開やデモンストレーションを通じて、シミュレーション活用の実用化を推進する。
地域ごとのニーズに対応しながら、開発プロセスの高度化や効率化に貢献していく考えだ。
欧州展開の強化に向けて
今回の提携は、KOTEI Germanyにとって欧州市場での展開をさらに進める上での重要なステップとなる。
現地チームと技術基盤を活用しながら、テストサービスの提供体制を拡充し、顧客対応力とデリバリー効率の向上を図る。
あわせて、中国発の車載ソフトウェア技術のグローバル展開を後押しし、国際的な開発エコシステムの形成につなげていく。